私はイケメン男子から逃れられない
「それじゃ、これから用事あるからまたね。雪ちゃん」


それだけ言って山田君は去っていってしまった。


「何か…言うだけ言って行ってしまった…」


でも、凄くイケメンだったなー。


って、そんなことは今はどうでも良くて!


「結局名前呼び変わってないじゃーん!」


部屋に響き渡る声で、私はそう叫んだ。



―――えー、ただいま、また大混乱に陥っています。


なぜかって?それは、遡ること数分前…。
< 34 / 85 >

この作品をシェア

pagetop