私はイケメン男子から逃れられない
これは、教室で聞かれなくて良かったと私は心底思ったのだった。






しかしこのとき、私は気づかなかった…。


この会話を、落合君に聞かれていたことなど――――


私が教室に戻ると、どっと私の周りに群れが出来た。


「ねぇねぇ!赤羽君になに言われたの?!」
「何かしたの?!」
「まさか、怒られた?!」
「態度教室と変わんない?!」


わー!!


そんな一気にしゃべられてもわからないよ!


< 59 / 85 >

この作品をシェア

pagetop