私はイケメン男子から逃れられない
それからその後はカフェでお茶をしたり、いろんなお店を見て回ったりして凄く楽しい時間を過ごせた。



「今日はありがとう!」


「ん、こちらこそ、急に誘ったのに出掛けてくれてありがとな」


「う、うん!」


「じゃ、またな」


それだけ言って彼は寮の裏口から入っていった。


「んー!…凄く楽しかったな~」


今日一日一緒にいてわかったことがある。


彼は女嫌いなんかでもなく、皆が思っているほど冷たくもないってこと。


赤羽君は、歩道側を自然と歩いてくれたり荷物などを持ってくれたり…


彼にとっては当たり前かもしれないけど、それを自然とやってしまうのが優しいところだと私は思った。



今日一日で私は、赤羽君へのイメージがガラリと変わったのだった。
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