私はイケメン男子から逃れられない
でも、もしかしたら智恵理と近くなれるかも?!


私はそう思って、ワクワクしていた。


『順番にくじ引いてけー』


(智恵理と近くなれますように…!!)


それだけを一心不乱に願っていた。




しかし―――


「え…。智恵理と近くなるどころかもっと離れたんだけどー!?」


私たちは、ほぼ対角線上の席の位置だった。


「こんなことなら席替えしない方が良かったよぉ…」


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