私はイケメン男子から逃れられない

「ふぅー、朝からの数学はきついよぉ…」


一限目から数学だった私は、授業が終わってすぐ机に突っ伏した。


(すっごい、ねむい…)


そう思いながらウトウトしていると、閉じかけていた目の隙間から、落合君の顔が至近距離で見えた。


「っうゎ!!!」


その近さに眠気は一気に吹き飛んでしまった。


「あ、ごめん。驚かせようとしたわけじゃないから」


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