僕の秘書に、極上の愛を捧げます
ものすごく好き・・?
彼が、私・・を。
それだけで胸がいっぱいになるのに、言葉にして欲しいと言ってくれる。

「恭介さん・・・・私も、もっと・・。私しか知らない恭介さんを・・見せてくれますか?」

「それは俺も一緒。俺だけが知る翔子を、もっと見たい・・」

彼の指が、私の髪をすくように撫でる。
それを合図にして再び熱い息と舌を絡ませ合い、身体を密着させていく。

彼を迎える用意は、とっくにできているのだ。
それを、彼が教えてくれる。
その指と、その舌と、・・彼自身をも触れさせて。

ぬるぬるとした感触と水音は、恥じらうどころか迎える悦びを表していた。
恥ずかしさなんて、もうどこかに行ってしまったのだろう。

「翔子、・・いいかな」

私の耳元で囁いた彼に、私はゆっくりと頷く。
彼は短く息を吐いてから、一気に奥まで繋げてきた。

「翔子・・・・っ」

「・・ぁっ・・ぁぁ・・んっ・・」

ぐっと押し入ってくる痺れるほどの熱を、私は身体の中心で受け止める。

繋ぎ合わせた手も、交差する視線も、重なる吐息も・・ただひとつにドロドロに溶け合って、私は官能の波に深く飲み込まれていく。

こんな感覚、生まれて初めてだ。
相性・・なのか、やはり彼が女性の扱いに慣れているのか。

「ぁ・・ぁぁ・・もぅ・・恭介・・さん・・」

彼が過去に抱いたであろう女性たちに複雑な思いを抱きつつも、思考がそれを深追いすることを拒否していた。

何も考えたくない。
たとえこの夜だけだとしても、身も心も全て彼に委ねてしまいたくなるほどに溺れる。

「俺も・・・・もう、限界・・だ」

何度も押し寄せてくるその波は、あまりに強く甘く、一晩中私たちを捉えて離さなかった。



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