【完結】年の差十五の旦那様Ⅰ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~【コミカライズ原作】
「……そ、そもそも、私には好きなお方がおりますの。だから、貴方の元には戻りませんし、必死にこらえてみせます、から」
とりあえず、思考を別のルートに追いやらなくては。そう思って私がイライジャ様にそう告げれば、イライジャ様はけらけらと笑笑えながら「リスター辺境伯か?」なんて面白そうにおっしゃった。……何が、面白いのよ。
「あんな奴が、お前に何をしてくれる。俺だったら、シェリルのことを可愛がってやれる。……その魔力を、研究に使わせてくれたら、な」
「……ふざけないで」
このお方は結局、私のこともエリカのことも「道具」としか見ていなかったのだろうな。それがわかるからこそ、私は絶対にこの人の思い通りになどなりたくない。こんな人に弄ばれるぐらいならば、死んだほうがマシだ。そう思えるレベルだった。
「それに、私……今が幸せよ。だから、何をされても戻らないわ」
「……そうか。じゃあ、俺がその幸せを壊してやる」
そうおっしゃったイライジャ様は――私の身体を地面に押し倒されてこられた。ま、まさか、だけれど――!
「傷者になったら、リスター辺境伯もお前を捨てるだろう」
イライジャ様は、楽しそうにそうおっしゃると私に覆いかぶさってこられた。
とりあえず、思考を別のルートに追いやらなくては。そう思って私がイライジャ様にそう告げれば、イライジャ様はけらけらと笑笑えながら「リスター辺境伯か?」なんて面白そうにおっしゃった。……何が、面白いのよ。
「あんな奴が、お前に何をしてくれる。俺だったら、シェリルのことを可愛がってやれる。……その魔力を、研究に使わせてくれたら、な」
「……ふざけないで」
このお方は結局、私のこともエリカのことも「道具」としか見ていなかったのだろうな。それがわかるからこそ、私は絶対にこの人の思い通りになどなりたくない。こんな人に弄ばれるぐらいならば、死んだほうがマシだ。そう思えるレベルだった。
「それに、私……今が幸せよ。だから、何をされても戻らないわ」
「……そうか。じゃあ、俺がその幸せを壊してやる」
そうおっしゃったイライジャ様は――私の身体を地面に押し倒されてこられた。ま、まさか、だけれど――!
「傷者になったら、リスター辺境伯もお前を捨てるだろう」
イライジャ様は、楽しそうにそうおっしゃると私に覆いかぶさってこられた。