俺様王子と契約!?【短編】



私はもうどん底だった




「まぁ、これからよろしくな魅空。ちなみに俺は涼だ。特別にお前だけは呼び捨てしていいぞ」



「普段、なんて呼ばせてるの?」



「断然、涼様だ」



…だからか、女たちがこいつのことを涼様って呼んでいたのか



私は時間が心配になり、腕時計を見た



「ってもう、授業始まってるじゃない!!」



しかも一時間目は江山担当の数学じゃん!!



「大丈夫だって、授業受けなくたってテストでいい点取りゃあいんだし」



「私はあんたと違って、普通なの!!わかる!!ふ・つ・う!!」



「わかってるさ、あの大群の中でお前が一番地味だったからな」



なんか失礼じゃない?



確かに地味だけど…



「だから、お前を選んだんだ」



えっ…?



いきなり真剣な目つきで私を見るからちょっとドキッ



「何も飾ってないし、俺の思いのままに出来る。つまり、俺の人形だ!」



「あっそ!!」



ドキッとして損した




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