君の熱で甘く、溶ける。
きっと私以外のマネージャーが用事で来れないことを知ってなにかお手伝いに来てくれたのだろう。でも今日は特別寒くて、早く来てもらって申し訳ない。
「大丈夫です!遊んでるんで」と1年生は騒がしくしてるからとりあえず退屈はしてなさそうでよかった。それに私より背の高い人がいると合流するのも楽になるから助かる。
「んー…見つかるかな」
それにしても今日はほんとに人が多い。数十人にものぼる部員で初詣に行くのはやっぱり難しそうだから少数で行くほうがいいかも。そのあと合流して…。
なんてこれからのだいたいの予定を考え込んでいると、隣から橘マネと声をかけられる。
「ん、どうしたの?」
「橘マネ、あのうわさ知ってます?」
「うわさ?」