シッディ童話
「良。月宮新、1-Bだって行ってみようぜ」
 宗馬はいつも以上に真剣なまなざしで良を見た。
「……行くか」
 ふぅと息を吐き机に鞄を置いて、机の中に入っていた教科書を鞄に入れてから、良は頷いて、足を動かした。
 ガラッと扉を開けて。1-Bのクラスに入った。
 すると、「あれ? 吉井と明石だ」とクラスメイトだろうか。声が聞こえてきた。
 彼らは誰も知らない者がいないほどの有名な幼馴染だ。
 彼らはそんな事実どうでもいいと思うが…
 そんな声など気にせず、月宮新を探した。
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