彼女はまだ本当のことを知らない
ギラギラとした捕食者の瞳が、どうやって食べようかと考えているのがわかる。
手で解かれるよりずっとドキドキする。
「もう少し、リボンは短い方が良いな」
はらりとリボンを口から離し、そう口にする。
「え?」
何を言っているのかと問い返す。
「ちゃんと仕事しないとお金稼げないよ。報告書、書くのなら今のも書いて。今みたいに解くならこのままだとちょっとリボンは長いかも」
「あ・・」
テイラーに言われるまで本来の目的をすっかり忘れていた。
それくらいタニヤは彼に翻弄されているのに、彼はそんな事務的なことを考えられるくらい、まだまだ冷静でいるということだ。
「これまで中身ばかり気にして、女性の下着なんてじっくり見たことはなかった。こうやって見ると、色々工夫されているんだな」
下着に関する認識が変わったようで、テイラーは興味深げに眺めているが、もう殆ど胸どころか上半身丸見えの状態でタニヤは落ち着かない。
「あ、あの・・もういいですか。とても参考になりました」
そう言って彼の膝から降りようとした腰を、更に強く引き寄せられた。
「もう終わりって、誰が言った?」
「え、でも・・」
「俺をこんな風にさせて、何もしないで帰るつもり? 責任取ってくれないの?」
「そっ!」
タニヤの手首を掴んで、その掌を自分の股間へと持って行く。
布地の上からでもはっきりと硬くなっているのがわかる。
「せ、責任って・・そんな」
困惑していると、テイラー隊長は前を開けたままのタニヤの胸元へと顔を寄せ、カプリと胸に齧りついた。
「ひうっ!」
彼の犬歯が与える刺激に、変な声が出てしまった。
「や、だめ」
肌を傷つける程では無いが、それでも意識しないではいられない。
中心に噛みつきタニヤの乳房を布地の上から熱くざらついた舌が舐め上げた。
「んん、ん」
ちゅうちゅうと胸を吸い上げられ、もう片方の乳首もコリコリと弄ばれる。熱い吐息と唾液が布地越しに素肌を刺激し、タニヤは天井を仰いで喘ぎ声を口にする。
「や、胸・・そこ、や」
きゅうんときつく乳首を摘ままれると、体の奥から頭に向かって何かが突き抜けた。
「胸だけでイッた?」
「わ、わからな」
こんな姿を男性の目の前に晒し、触れられるなど初めてで、経験の無いタニヤは何が正解なのかわからない。
自分でコントロールできない体の反応に戸惑いを隠せない。
「大丈夫、難しいことは考えず、素直に体が感じるままに身を委ねて」
そう言ってテイラーはタニヤの股に手を伸ばす。
「あ、ひゃああ」
敏感な部分に男の太くて固い指が布越しに触れ、声をうわずらせて飛び上がった。
「おっと、そんなに跳ねたら落ちるじゃないか」
テイラーが支えてくれなければ、後ろから床に倒れ込むところだった。
「だ、だって隊長が、そんなところ触るから」
「ランスロットだ」
「ラ、ランスロット・・・」
癖でつい隊長と呼んでしまうのを、すかさず訂正される。名前の呼び方などどうでもいいと言ってしまいたかった。なぜ呼び方に拘るのかわからない。
つい忘れがちになるが、これはあくまで下着の良し悪しを見極めて報告し、それによる報酬を得るための手段でしかない。
だから、もっと冷静になって着心地を確認しなければならない。
なのに、集中できない。
できるわけがない。
手で解かれるよりずっとドキドキする。
「もう少し、リボンは短い方が良いな」
はらりとリボンを口から離し、そう口にする。
「え?」
何を言っているのかと問い返す。
「ちゃんと仕事しないとお金稼げないよ。報告書、書くのなら今のも書いて。今みたいに解くならこのままだとちょっとリボンは長いかも」
「あ・・」
テイラーに言われるまで本来の目的をすっかり忘れていた。
それくらいタニヤは彼に翻弄されているのに、彼はそんな事務的なことを考えられるくらい、まだまだ冷静でいるということだ。
「これまで中身ばかり気にして、女性の下着なんてじっくり見たことはなかった。こうやって見ると、色々工夫されているんだな」
下着に関する認識が変わったようで、テイラーは興味深げに眺めているが、もう殆ど胸どころか上半身丸見えの状態でタニヤは落ち着かない。
「あ、あの・・もういいですか。とても参考になりました」
そう言って彼の膝から降りようとした腰を、更に強く引き寄せられた。
「もう終わりって、誰が言った?」
「え、でも・・」
「俺をこんな風にさせて、何もしないで帰るつもり? 責任取ってくれないの?」
「そっ!」
タニヤの手首を掴んで、その掌を自分の股間へと持って行く。
布地の上からでもはっきりと硬くなっているのがわかる。
「せ、責任って・・そんな」
困惑していると、テイラー隊長は前を開けたままのタニヤの胸元へと顔を寄せ、カプリと胸に齧りついた。
「ひうっ!」
彼の犬歯が与える刺激に、変な声が出てしまった。
「や、だめ」
肌を傷つける程では無いが、それでも意識しないではいられない。
中心に噛みつきタニヤの乳房を布地の上から熱くざらついた舌が舐め上げた。
「んん、ん」
ちゅうちゅうと胸を吸い上げられ、もう片方の乳首もコリコリと弄ばれる。熱い吐息と唾液が布地越しに素肌を刺激し、タニヤは天井を仰いで喘ぎ声を口にする。
「や、胸・・そこ、や」
きゅうんときつく乳首を摘ままれると、体の奥から頭に向かって何かが突き抜けた。
「胸だけでイッた?」
「わ、わからな」
こんな姿を男性の目の前に晒し、触れられるなど初めてで、経験の無いタニヤは何が正解なのかわからない。
自分でコントロールできない体の反応に戸惑いを隠せない。
「大丈夫、難しいことは考えず、素直に体が感じるままに身を委ねて」
そう言ってテイラーはタニヤの股に手を伸ばす。
「あ、ひゃああ」
敏感な部分に男の太くて固い指が布越しに触れ、声をうわずらせて飛び上がった。
「おっと、そんなに跳ねたら落ちるじゃないか」
テイラーが支えてくれなければ、後ろから床に倒れ込むところだった。
「だ、だって隊長が、そんなところ触るから」
「ランスロットだ」
「ラ、ランスロット・・・」
癖でつい隊長と呼んでしまうのを、すかさず訂正される。名前の呼び方などどうでもいいと言ってしまいたかった。なぜ呼び方に拘るのかわからない。
つい忘れがちになるが、これはあくまで下着の良し悪しを見極めて報告し、それによる報酬を得るための手段でしかない。
だから、もっと冷静になって着心地を確認しなければならない。
なのに、集中できない。
できるわけがない。