星まで届く声
そんな状況にみんなが疲れ始めたころおばあちゃんは、勝手にりおを連れて外にでて徘徊がはじまった。


「さっ。おじゃましました。もうそろそろ家さ帰ります。」

家族だったのにまるで他人の家にいたような感じではなすようになり。

気付くと妹と家からいなくなり家族みんなで必死に探し回った。

どこに行ってたかわからないけどおばあちゃんは、必ず私達の家に帰ってきて。

「ただいま」

と言った。

そのたびに

「あんばぁ!どこさ行ってたの。

何もしなくていいからここさ座ってれ。」

とお母さんが怒鳴り崩れるように泣いていた。

私は、女だからって放課後のクラブに行かせてもらえず友達ともあそべずに介護と家事の手伝いをさせられた。

門限は、四時になっていて遊びたい盛りの私は、この生活が嫌になっていた。
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