星まで届く声
施設につくとたかべぇは、
「オレは、ここで待ってるから行ってこい。」

って言った。

「うん」
私の心は、おばあちゃんに会うのに複雑にドキドキしていた。

「行ってきます。」

手にギュッと拳を作り施設に入った。

「吉川トキの面会に来ました。」

そう受付の人に話すとおばあちゃんの部屋まで連れていってくれた。

係の人が
「もうお話しできないけど大丈夫?」

と聞いてきた。

「はい…」

私は、小さな声で答えた。

廊下は、とても静かだったけどおばあちゃんの部屋につくともっと静かで

おばあちゃんの小さな息しか聞こえなかった。
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