星まで届く声
小さな息をしていたおばあちゃんをみて知らないうちに言葉がでていた。

「ごめんね…

おばあちゃんごめんね…

大好きだったのに優しくできなくてごめんね」

そう言っておばあちゃんの痩せてしまった顔をずっとなでていた。

「息苦しくない?
寝てるから体痛くならない?
寂しくない?大丈夫?」

するとおばあちゃんの目からうっすら涙がにじんだ。

『おばあちゃんは、生きてる』

そう実感した。

笑ってることが大好きだったから。
私は、もう一度笑顔を作って

「おばあちゃんが寂しくないようにこれあげる!

おばあちゃんまた来るからね…バイバイ…」
と言ってくまのぬいぐるみを枕元に置いて部屋をでた。
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