星まで届く声
バイトは、なにげに体力を必要とされるみたいで慣れてない私は、バイトが終わると力が抜けたように家まで歩いて帰った。

その途中に必ず星を見上げて

自分にいい聞かす…

「星たちからは、私なんか小さすぎて見えないよね。だから私が抱えてる問題なんて小さいんだ」

って…

そうでもしなきゃ自分に負けて誰かに甘えたくなるから…

私は、負けない!!

でも今日は、たかべぇのことでいっぱいで悩んでる暇なんてなかった。

星から見える私は、ちっぽけなはずのこの胸は

まるで星まで届いてしまいそうなくらい胸が高鳴っていた。

『私は、たかべぇのことが好きです。

大好きなんです…

ずっと近くにいれますように…』

小さい頃からのくせでまた星に願い事をしてしまった。
みんなには、死んでもいえないけど…

私は、本気でした……
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