星まで届く声
とりあえずついていくと校舎から離れて渡り廊下を歩き学食の二階に上がって行った。

『なに…ここ。どこに行くんだろう…』

少し…いや。だいぶ不安になってきた。

クモの巣とホコリまみれの廊下…
電気がついてなくて昼過ぎなのに薄暗くて不気味だ…

「きたないねぇ」
ミチと顔を見合わせた。

ミチは、ドアを勢いよくあけ突然大きな声で「こんにちは!私達この部活に入りたいです!!」

みちが突然言い出すからびっくりしていた…

『エッ?!私達…??』

『この部活〜!?』
さらに頭が混乱してきた…

この部活って女子なんていないししかも先輩がギター弾いてたりドラムを叩いてたり…しかも上半身裸…


バンドを作る感じってことは、軽音楽部?!

やっと状況を把握できた時に眼鏡をかけた体が細い部長が近付いてきて「もちろん!!大歓迎です。なにかできるの?」


するとミチは、「ピアノが弾けます!!」って。
そうだ。ミチは、ピアノが得意だった。

でも私には、なにもなくて歌うことが大好きで歌手になる夢があったから苦笑いで「私は…歌」と答えた。

みんなが集まってきて。

かなり恥ずかしくなってきた…

「いいねぇ!!歌とピアノ!!」

部長が笑顔でそう話してくれた。

「んじゃ。明日入部届けをもってきてくださいね」

「わかりました!!」
ミチが笑顔で答えた。

『入部??』なんか流れでこうなってしまった…

まぁいっか。部活が終わったらバイトしよ。そんな軽い感じで新しい生活をエンジョイすることにした。

このあとは、ファミレスのバイトの面接だぁ。。

明日は、入部届けを忘れないようにしよう。
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