星まで届く声
次の日の朝。なんとなくワクワクしていつもより早く目が覚めた。
『あっ!入部届け持っていかなきゃなぁ』

真新しいカバンに押し込むようにそのうすっぺらい紙を入れた。

メイクも完璧!
髪の毛もOK!!

玄関を開けて大嫌いな家から逃げ出すように飛び出した…

私の家は、だいぶ貧乏で家もボロボロ。
貧乏のクセに大きい犬が2匹も飼ってるから家の押し入れに大きな穴もある。

思春期でマンガの世界のような生活を夢見る私には、我慢できないくらい嫌な家である。

嫌いな理由は、これだけじゃない。。

実の母親から小さい頃から嫌がらせをされている。

友達と遊ぶな。
門限は、4時まで。
ご飯をたべるな。
部屋からでてくるな。


実の母親にこんなことされて本当は、泣きたいくらい苦しい。

でも私は、絶対負けないんだ!!

私は、ミチと待ち合わせしてる所まで一回も家を振り返らずに自転車で走った。

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