色褪せて、着色して。~沈丁花編~
ゴタイメン
「安心しな。娼婦館の客は50代以上のお金に余裕のある人間しかいねえから」
事前にトペニに説明されたが。
憂鬱MAXであることは変わらない。
襖が開くと。
男性が入ってきた。
私は立ち上がる。
「お客様、ごゆっくりー」
と襖越しにトペニの声がした。
身体が動かない。
声が出ない。
目の前の男はじーと私を見ている。
事前にトペニに説明されたが。
憂鬱MAXであることは変わらない。
襖が開くと。
男性が入ってきた。
私は立ち上がる。
「お客様、ごゆっくりー」
と襖越しにトペニの声がした。
身体が動かない。
声が出ない。
目の前の男はじーと私を見ている。