色褪せて、着色して。~沈丁花編~
馬車に乗り込むと。
クリス様は、目の前に座って。
「この度は、本当に貴女には申し訳ないことをしました」
と言って頭を下げたを見て。
自分の中でのドロドロした感情がドカーンと破裂した。
「国王に伝えておいてください。私はもう二度と王家の人間と関わりを持ちません。あと、ルピナス様のピアノ講師の仕事も辞めます!」
「はい」
「あと、夫の太陽をいいように利用しないでください! いつも海外遠征しているはずなのに、なんで今日に限っているんです? 本当に私に対する嫌がらせですよね」
「はい」
次第にクリス様の声が小さくなる。
「そんなに、王妃は偉いですか? 確かに美人だし単身でこの国に嫁いだわけだから、同情の余地だってあるかもしれないけど。私だってね、スカジオン王国にチクったらこの国を滅ぼすくらい出来るんですからね!!!」
大声で叫ぶと。
クリス様はサーと顔色を青くして。
何を思ったのか私の手をぎゅっと握ってきた。
「お願いします。そんなこと言わないでください。ごめんなさい」
手からクリス様が震えているのがわかったけど、バシッと手を払いのけた。
「気安く触らないで!」
クリス様は、目の前に座って。
「この度は、本当に貴女には申し訳ないことをしました」
と言って頭を下げたを見て。
自分の中でのドロドロした感情がドカーンと破裂した。
「国王に伝えておいてください。私はもう二度と王家の人間と関わりを持ちません。あと、ルピナス様のピアノ講師の仕事も辞めます!」
「はい」
「あと、夫の太陽をいいように利用しないでください! いつも海外遠征しているはずなのに、なんで今日に限っているんです? 本当に私に対する嫌がらせですよね」
「はい」
次第にクリス様の声が小さくなる。
「そんなに、王妃は偉いですか? 確かに美人だし単身でこの国に嫁いだわけだから、同情の余地だってあるかもしれないけど。私だってね、スカジオン王国にチクったらこの国を滅ぼすくらい出来るんですからね!!!」
大声で叫ぶと。
クリス様はサーと顔色を青くして。
何を思ったのか私の手をぎゅっと握ってきた。
「お願いします。そんなこと言わないでください。ごめんなさい」
手からクリス様が震えているのがわかったけど、バシッと手を払いのけた。
「気安く触らないで!」