暴君御曹司のお気に入り
「、、、ここどこよ」
トイレを出てから10分弱。
綾川の所に戻ろうと思ったはいいものの、広すぎるパーティー会場で私は迷子になってしまっていた。
正直このまま1人でぶらついててもいいけど、「俺のそばを離れるな」と言われた手前、勝手な行動ばかりするのはなんだか綾川に申し訳ない。
美味しそうな料理やソフトドリンクに目を奪われながらも、私はキョロキョロと周りを見渡して綾川の姿を探した。
「ここら辺だった気がするんだけどな」
会場の中でも一段と大きなシャンデリアの真下で、私はそう呟いた。
トイレに行く直前、これを目印にしようとぼんやり考えていたことを思い出したのだ。
だけど、女の子たちに囲まれて綾川は全然違う場所に移動してしまったかもしれない。
一体どうしろって言うんだよ。
いっそのこと諦めて高級料理を貪り食っていようかとため息をついたとき、すぐ近くで女の子の甲高い声が聞こえた。
「湊様〜!!!」
思わずその声の方向をバッと振り向く。
そこにはどうして今まで気付かなかったのだろうと不思議に思うほど近くに、、、綾川と、綾川を囲む大量の女子達がいた。
トイレを出てから10分弱。
綾川の所に戻ろうと思ったはいいものの、広すぎるパーティー会場で私は迷子になってしまっていた。
正直このまま1人でぶらついててもいいけど、「俺のそばを離れるな」と言われた手前、勝手な行動ばかりするのはなんだか綾川に申し訳ない。
美味しそうな料理やソフトドリンクに目を奪われながらも、私はキョロキョロと周りを見渡して綾川の姿を探した。
「ここら辺だった気がするんだけどな」
会場の中でも一段と大きなシャンデリアの真下で、私はそう呟いた。
トイレに行く直前、これを目印にしようとぼんやり考えていたことを思い出したのだ。
だけど、女の子たちに囲まれて綾川は全然違う場所に移動してしまったかもしれない。
一体どうしろって言うんだよ。
いっそのこと諦めて高級料理を貪り食っていようかとため息をついたとき、すぐ近くで女の子の甲高い声が聞こえた。
「湊様〜!!!」
思わずその声の方向をバッと振り向く。
そこにはどうして今まで気付かなかったのだろうと不思議に思うほど近くに、、、綾川と、綾川を囲む大量の女子達がいた。