暴君御曹司のお気に入り
紬ピンチ!
「ここはどこ、、、?」

気がつくと、知らない部屋で寝ていた。
状況を整理するために記憶を掘り起こす。

確か熱が出たから、早退して歩いて帰っていたはずだ。

、、、そうだ!
その後いかにもやばそうな男達が私を車に放り投げたのだ!

「許せない、、、アイツら探し出して土下座させるまで私はくたばらない、、!」

まだ多少熱はある感じだけど、動けないことはない。寝ていたからだろうか。

それにしても一体誰が、何のために私を誘拐したというのか。

周りを見回すと、何も無い、本当に何も無い部屋だった。

6畳ほどの広さで、カーペットも敷かれていない。

おまけに窓がない密閉された空間。
光が差さないから今が朝なのか、夜なのかも分からない。

「せめて電気くらい付けろよ、、、スイッチとかないのかな?」

ぶつぶつ呟きながら立ち上がろうとした時、すぐ後ろでガチャリと音がした。
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