暴君御曹司のお気に入り
工場見学
あれから1週間が経った。
立派な誘拐事件に巻き込まれた私は色々と忙しかったが、頬の傷もほぼ治ってるし、トラウマなんてものも一切ない。
あの日から綾川とは連絡がつかないままだ。
というのも、私のスマホはどのタイミングでかは分からないけど画面が割れて壊れてしまっていたのだ。
綾川の連絡先も消えてしまったため、こちらからメッセージを送ることは不可能だった。
一応、あの事件の後すぐに改めてお礼を言うためにパーティーの時に寄った綾川の家を訪ねたりもした。
途中迷子になったせいで3時間もかかってしまったが、とんでもなく大きくて目立つ家なのでなんとかたどり着くことができた。
「綾川、、綾川湊さんにお会いしたいのですが、、、」
勇気を出してインターフォンを押してみたものの、メイドさんが出て「お坊ちゃまはただいまいらっしゃいません」と答えてくれるだけで、取り付く島もない。
しばらく家の周りでウロウロしていた私だったが、不審者と間違われて通報されてはいけないと思い、泣く泣く家に帰った。
新しく買い替えたスマホを眺めながら一連の出来事を思い出す。
連絡先だけでなく写真までも消えてるものだからあの日々は幻だったのではないかとたまに考えるほどだ、、、。
立派な誘拐事件に巻き込まれた私は色々と忙しかったが、頬の傷もほぼ治ってるし、トラウマなんてものも一切ない。
あの日から綾川とは連絡がつかないままだ。
というのも、私のスマホはどのタイミングでかは分からないけど画面が割れて壊れてしまっていたのだ。
綾川の連絡先も消えてしまったため、こちらからメッセージを送ることは不可能だった。
一応、あの事件の後すぐに改めてお礼を言うためにパーティーの時に寄った綾川の家を訪ねたりもした。
途中迷子になったせいで3時間もかかってしまったが、とんでもなく大きくて目立つ家なのでなんとかたどり着くことができた。
「綾川、、綾川湊さんにお会いしたいのですが、、、」
勇気を出してインターフォンを押してみたものの、メイドさんが出て「お坊ちゃまはただいまいらっしゃいません」と答えてくれるだけで、取り付く島もない。
しばらく家の周りでウロウロしていた私だったが、不審者と間違われて通報されてはいけないと思い、泣く泣く家に帰った。
新しく買い替えたスマホを眺めながら一連の出来事を思い出す。
連絡先だけでなく写真までも消えてるものだからあの日々は幻だったのではないかとたまに考えるほどだ、、、。