暴君御曹司のお気に入り
ほどなくしてパーティーの始まりを告げるファンファーレが会場に鳴り響く。
それを合図に私たちはステージへと登壇した。
「こ、この度は私、如月紬と京極大和の制作したアイスの商品化記念パーティーに足を運んで頂き、誠にありがとうございます」
マイクを握りしめ、震える声で祝辞を述べる。
笑顔で、前を向く、、、練習の時に京極くんから指摘された部分を思い返す。
京極くんはこういう場には慣れまくっているから、今回は折角だし私がステージの上で話すことになった。
私の隣で、あまり緊張していなさそうな京極くんはアイドル顔負けの美貌で笑顔を振り撒いている。
私は震えずに声を出すことで精一杯だと言うのに。
「今回私たちが制作し、商品化して頂いたアイスは3種類あり、そのどれも色々な方からアドバイスをして頂きながら試行錯誤を繰り返し、、、」
それでもなんとか、3週間前に書き上げた原稿を一言一句漏らさず丸暗記し、何度も練習を重ねてきたため、言葉に詰まることなく祝辞を述べ終えることができそうだった。
「まだまだ未熟な私たちですが、これからも変わらずお付き合いください」
深く礼をすると、会場から大きな拍手が巻き起こり、私は嬉しさのあまりに京極くんと顔を見合わせて笑った。
それを合図に私たちはステージへと登壇した。
「こ、この度は私、如月紬と京極大和の制作したアイスの商品化記念パーティーに足を運んで頂き、誠にありがとうございます」
マイクを握りしめ、震える声で祝辞を述べる。
笑顔で、前を向く、、、練習の時に京極くんから指摘された部分を思い返す。
京極くんはこういう場には慣れまくっているから、今回は折角だし私がステージの上で話すことになった。
私の隣で、あまり緊張していなさそうな京極くんはアイドル顔負けの美貌で笑顔を振り撒いている。
私は震えずに声を出すことで精一杯だと言うのに。
「今回私たちが制作し、商品化して頂いたアイスは3種類あり、そのどれも色々な方からアドバイスをして頂きながら試行錯誤を繰り返し、、、」
それでもなんとか、3週間前に書き上げた原稿を一言一句漏らさず丸暗記し、何度も練習を重ねてきたため、言葉に詰まることなく祝辞を述べ終えることができそうだった。
「まだまだ未熟な私たちですが、これからも変わらずお付き合いください」
深く礼をすると、会場から大きな拍手が巻き起こり、私は嬉しさのあまりに京極くんと顔を見合わせて笑った。