暴君御曹司のお気に入り
そして京極くんにマイクを渡そうと一歩後ろに下がった時だった。
「おい、あれ、、、」
と拍手もそこそこに、数人の人達がこちらを指差して何やら眉をひそめていた。
何か大変なことをやらかしてしまったのだろうかと不安が押し寄せる。
だけどその人たちが私ではなく別の場所を指差していることに気づいた。
思わずその人たちが指を差す方向を見る。
すると、松本製菓からの差し入れであるアイスタワーから妙な音が流れ出ていた。
緊張で周りの雑音が聞こえなかったけれど、たしかに指を差したくなる奇妙さだ。
その不思議さに私と京極くんは顔を見合わせる。
「そういえば、聞くタイミングがなくて聞けなかったんだけどあれってなんなの?」
私の方に近づいてきた京極くんに小声でそう聞かれる。
「松本製菓からの差し入れだって」
そう言うと京極くんはえ?という表情を浮かべる。
「私も全然知らなかったんだけど、さっきスタッフさんがそう言ってたから、ステージに運び込んだの」
「いや、、、松本製菓から差し入れられたのはエントランスで配られてるウェルカムアイスだけだよ。ステージには何も置かないってスタッフとも話してたんだけど、、、」
京極くんの言葉に、私はハッとする。
確かに、あの時綾川の靴に潰されたウェルカムアイスには松本製菓のロゴが入っていた。
「じゃあ、この巨大なアイスタワーは何?」
2人でこそこそと慌てたように話し始めた私たちを見て、会場もざわめく。
「何にせよこんな得体の知れないものは危ないよ。ほら、変な音が聞こえてくるし、、、」
耳をすませなくても聞こえてくる、巨大アイスタワーの唸り声。
「やばいじゃん、早く退かさないと!」
焦ってタワーに駆け寄る。
「っ紬ちゃん、危ないよ!!!」
京極くんがそう叫んだ時には、私の手はもうタワーに触れてしまっていた。
「何、、、これ」
さっき運び込む時には緊張で全く気づかなかったけど、台にタイマーのようなものがあることに気づく。
そこには7と表示されていた。
もしかして、これ、、、
「おい、あれ、、、」
と拍手もそこそこに、数人の人達がこちらを指差して何やら眉をひそめていた。
何か大変なことをやらかしてしまったのだろうかと不安が押し寄せる。
だけどその人たちが私ではなく別の場所を指差していることに気づいた。
思わずその人たちが指を差す方向を見る。
すると、松本製菓からの差し入れであるアイスタワーから妙な音が流れ出ていた。
緊張で周りの雑音が聞こえなかったけれど、たしかに指を差したくなる奇妙さだ。
その不思議さに私と京極くんは顔を見合わせる。
「そういえば、聞くタイミングがなくて聞けなかったんだけどあれってなんなの?」
私の方に近づいてきた京極くんに小声でそう聞かれる。
「松本製菓からの差し入れだって」
そう言うと京極くんはえ?という表情を浮かべる。
「私も全然知らなかったんだけど、さっきスタッフさんがそう言ってたから、ステージに運び込んだの」
「いや、、、松本製菓から差し入れられたのはエントランスで配られてるウェルカムアイスだけだよ。ステージには何も置かないってスタッフとも話してたんだけど、、、」
京極くんの言葉に、私はハッとする。
確かに、あの時綾川の靴に潰されたウェルカムアイスには松本製菓のロゴが入っていた。
「じゃあ、この巨大なアイスタワーは何?」
2人でこそこそと慌てたように話し始めた私たちを見て、会場もざわめく。
「何にせよこんな得体の知れないものは危ないよ。ほら、変な音が聞こえてくるし、、、」
耳をすませなくても聞こえてくる、巨大アイスタワーの唸り声。
「やばいじゃん、早く退かさないと!」
焦ってタワーに駆け寄る。
「っ紬ちゃん、危ないよ!!!」
京極くんがそう叫んだ時には、私の手はもうタワーに触れてしまっていた。
「何、、、これ」
さっき運び込む時には緊張で全く気づかなかったけど、台にタイマーのようなものがあることに気づく。
そこには7と表示されていた。
もしかして、これ、、、