麗しの狂者たち【改稿版】
私達が付き合い始めてから、かれこれ二年が経過。

高校入学してからお互い初めてのお付き合いだったので、最初は少しぎこちなかったけど、今ではもうすっかり安定した恋人関係を築いている。

そもそも、亜陽君とは幼稚園からの幼馴染で、彼の好みや趣味や性格などは全て把握済みの為、初々しさはない。

けど、昔から想いを寄せ続けていた亜陽君と念願の恋人同士になれたので、二年経った今でも新鮮な気持ちで毎日が幸せだ。

それに、幼い頃から美形顔だった亜陽君は、日に日に格好良さを増していて、顔を合わせる度に胸の内が熱くなる。

だから、そんな彼を狙う女子生徒はごまんといて。
幾ら付き合っているからといっても油断は出来ない。

それ故、私も自分磨きを怠らないよう日々必死に努力して、彼の恋人として相応しい人間を目指している。


だって、私は亜陽君の許嫁だから。



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