麗しの狂者たち【改稿版】
確かに、あいつを弄るのは楽しい。
そう思い始めたのは、公園で倉科と会った時から。
最悪なタイミングで遭遇するなんて、一体どんな巡り合わせなのか知らないけど、まさかあんな流れになるとは。
目の敵にされているから、てっきり放置されるのかと思いきや。
強引に俺を家に連れ出すなんて、お人好しにも程がある。
だから、少し揶揄ってやった。
あの堅物女に触れたらどんな反応を示すか、興味が湧いてきたから。
しかも、あれは明らかに彼氏と何かあったようだったから、余計好奇心が抑えられなかった。
そしたら、思ってた以上に良い反応で。
戸惑いからの許容、そして快楽へと堕ちていく官能的な姿。
生徒会副会長という立場もあって、普段とのギャップ差が突き刺さり、女にあそこまで興奮したのは久しぶりだったかもしれない。
それから、倉科が俺に翻弄されていく姿をまた見たくなって、資料室の時も滅茶苦茶にしてやろうと思った。