麗しの狂者たち【改稿版】





それから暫くして、ある程度お腹が満たされ八神君は、再び私を連れ出して、気が済むまで遊び倒した。

始めは、ただ彼の都合に振り回されているだけだと思っていたのに。

段々とゲームのコツを掴んできた私は、いつの間にか自分も全力で楽しんでいたんだと。

そう気付いたのは、別れ際に八神君からあっさりとスマホを返された時だった。

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