先輩と後輩の関係。
いつも通りに出勤すれば、いつも通りに会う先輩。
先輩は変わりなかった。
何か、自分の気持ちだけが揺れていて…変な感覚だった。
避けたかったけど、私はあなたのアシスタントだから誰よりも近くにいないといけなくて…違う意味で、落ち着かない一日となってしまった。
少し落ち着いてる営業だったから更に考えてしまう事が多かったのかもしれない。
そういう時に忙しくなって欲しいけど…そう自分の思う通りにはならない。
『お疲れ様です』
「はい」
今日の1日が無事終了した。
家に帰ってご飯を食べていると碧から着信があった。
何事かと思ったけど「昨日電話に出なくて心配したよ」とのことだった。
そういえば、あれから折り返ししてなかった…
完全に私が悪いから素直に『ごめん』と伝えた。
「無事生きててよかった」
『生きてるよ〜けど、今日も疲れたけど…』
「今日も先輩は相変わらずだったの?」
そういえば、昨日舜くんのことをひたすらディスって碧に伝えてたな。
今は何だか、言う気にもなれず…
『うん、まぁまぁだったよ』と濁して伝えた。
「お疲れ〜」
『うん、お疲れ様〜』