先輩と後輩の関係。
全てが崩れそうで寝ている舜くんを見つめながら虚しくも溢れる涙。
3ヶ月っていう短い期間だけど、色々築いてきたものはあるから…悲しすぎて言葉にできなかった。
スマホを見る前に戻りたい…
この文字の最後にあるハートが物語っている気がする。
私だって、舜くんに対してあまり使わないのに…
彼女でもない後輩が使っている意味がわからないんだけど…
どんな言い訳をされても今はもう信じる自信がないから…舜くんを起こさずに帰宅することにした。
泊まれる何て、幸せオーラ全開だったけど…今はどん底な気分でしかない。
帰る支度をしていると「凛?」と寝室から聞こえる大好きな人の声。
私は返事をしなかった。
返事をしたら、全てが崩れそうだったから…
「凛?今日泊まるんじゃないの?」
『帰る』
「送るよ」
『1人になりたいから』
「何で泣いてんの?」
『そんなこと自分で考えて』
と、
振り返ることなく、玄関を出た。
こんなに目を赤くして帰りたくはないけど、慰められる気はないから玄関を出て早歩きで階段を降りた。
ら…
タイミング悪く、ひろくんに会ってしまった。
「おぉ、凛ちゃん!帰るところ?」
『そうです』
「え、喧嘩したの?」
ひろくんは私の顔を見るなり、そう言った。
『喧嘩?よくわからないけど…』
「色々あるよね〜また今度のもう」
『はい、また』
深いことは聞かれなくて良かったと一安心したまま帰宅したけど、家に帰ってきた瞬間涙が止まらず驚いた。