先輩と後輩の関係。
泣き寝入りをしてはハッと起きての繰り返しで寝ることなく、次の日を迎えた。
舜くんに比べたら大したことない。
だって、舜くんはもっと辛いはずだから…
可能なら、ずっと隣にいてあげたいけど…それさえも難しいから私は仕事を頑張るしかない。
出勤前のメイク中に気づいたら泣いていて、諦めてファンデーションだけ塗って出勤した。
朝のミーティングではもちろん全職員に舜くんのことについての報告があった。
「また進展があれば報告します」と、店長から報告があった。
その後は、
いつも通りの仕事をするしか方法はない。
けど、美容院にかかってくる電話のたびに舜くんではないかとビクッとしてしまった。
舜くんは今何してるんだろう。
早くあいたい。
気を抜いたら涙が出てしまいそうで、自分のことを守ることで必死だった。
正直、シャンプーもカラーも…集中ができなかった。
舜くんが見てたら怒るやつだけど…
誰よりも舜くんが大事で、手離したくなくて。
だからこそ、考えれば考えるほど涙が止まらなくなる。