先輩と後輩の関係。
「泣かないで〜凛。ずっと会えなくてごめんな」
『もぅ…会え、ないか…と思ったよ』
「やっと会えたな、凛。」
『うん』
「いま、体が思うように動かなくて…凛を抱きしめる力もなくて弱々しくなってしまったみたい」
『凛が抱きしめるから大丈夫』
と、言って抱きしめた。
点滴もしてるし…管が繋がってて思いっきりは抱きしめることが出来なかった。
やっと、落ち着いて舜くんの顔を見ることができた。
目が合うと頬に手を置かれて、優しくキスをされた。
前の舜くんじゃ考えられない優しい優しいキスだった。
『舜くん、ごめんね。』
「何?」
『あの日、舜くんと…』
「そんなこと考えてるなら俺のこと考えろ」
『考えてるよ』
「馬鹿なこと考えんな!アホ」
『だって、そうなんだもん。舜くんに来てって言わなきゃこんなことになってないもん!』
「考えが馬鹿!」
『馬鹿だもん!馬鹿なの!』
「じゃ、凛のせいでということで一生看病しろよな」
『うん』
なんか、私プロポーズされてる?
一生看病しろって、するに決まってるじゃん。
喜んでするよ。
私は『光栄です』と言うと鼻で笑っていた。
なんなの。この人。大好きすぎる。