先輩と後輩の関係。
ベンチに座って、柚香を待っているとスマホが光ってLINEが届いたことに気づいた。
柚香かな、と思いLINEを開くとまさかの舜くんからだった。
もう、LINEが来るだけでも泣けるのに…
「凛の顔見たら安心して泣きそうになった。泣かなかったけど(笑)。それに悲しい思いをさせてごめん。退院したら一緒に暮らそうな。家着いた?」
との、内容で号泣案件だった。
これを見て泣かない人っているの?
どれだけ泣かせたら、舜くんは気が済むんだろう…
こんな泣いてるのに、家に着くわけがない。
『もう無理…ぁいたい』
今度こそは絶対一緒に住む。
そう誓う。
少しでも渋っていた数ヶ月前の私を殴ってやりたいくらいだった。
『会いたいよ』
「俺も」
目にタオルを当てて、涙を抑えていると「凛」と私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
声だけでわかる…
柚香。
我慢していた涙が更に歯止めを効かなくなってしまい号泣の嵐だった。
「凛、頑張ったね。いっぱい泣いていいよ」
『ぅ…ぅ…』
そんなこと言われたら、泣き止めるわけがない。
舜くんの顔を思い浮かべたら泣けるし…
さっきのLINEを思い出したら更に泣けるしわけわかんない。
「お話しできたの?」
『うん』
「良かったね」
私が落ち着くまでずっと抱きしめて背中をさすってくれていた柚香。
1人だったらどうなってたんだろう。
そう思うと恐ろしくて、柚香に会えて良かった。
それに、柚香に何かあった時は絶対そばにいると誓った瞬間でもあった。