先輩と後輩の関係。





「今日、凛の家泊まってもいい?」

『一緒にいてくれるの?』

「もちろん」

『ありがとう、柚香』



と、

抱きつくと笑って抱きしめてくれた。





今は舜くんの代わりみたいな存在の柚香。

頼もしくて、私には欠かせない相棒のようだった。





柚香が来てくれた時点で電車で帰る選択肢はなくて、病院のロータリーにいたタクシーに乗って帰宅した。







舜くんのところを離れて早、2時間程経っていた。






帰る前に「帰ったら連絡するんだよ」と、舜くんに言われてたから『柚香に会って、今帰ってきたよ』とLINEを送信した。




すると、

今までにないくらいの早いスピードで返信が届いた。




一瞬、舜くん?と思ったけど…舜くんらしく内容は「おかえり」だけのLINEだった。






『ただいま』




その後も何通かLINEしたけど、寝たらしく返信が返ってこなくなった。




柚香がいたから…何とか乗り越えられたけど、

いなかったら今頃泣いてるんだろうな。







『一緒にいてくれてありがとう、柚香。』

「当たり前のこと言うんじゃない!」

『そう言ってくれることが嬉しくて…』







そう言って、またまた泣いてしまった。

今は何に対しても泣けてくる。




もう、自分の感情がジェットコースターのようだった。







柚香は「なんで泣くの!」と大笑いしていた。




何なの、泣かない方が無理なんですけど。

本当、意味なく最高すぎるんですけど…





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