先輩と後輩の関係。
22-
家に帰った瞬間、玄関に倒れ込んで泣いた。
もう会いたくない。
お願いだからもう私の前に現れないでほしい。
このままだったらずっとずっと立ち直れない気がする。
どんどん自分がダメになっていく…
考えれば考えるほど、どうしたら良いかわからない。
もう無理…色々考えているうちに、どんどん苦しくなっていく呼吸。
このまま息絶えてくれるなら、お願いしたい…
そう思ったのは覚えてるけど、それ以降の記憶がなかった。
目を覚ましたのは家のチャイムの音だった。
靴を脱いですぐのところに寝転んでる自分に気づいた。
『誰?』
と、小さな声で呟いて見たけど聞こえるはずもない。
柚香かな…
ここの家に来るとしたら柚香か龍生…あとは舜くん?
舜くんは来るはずがないから柚香かな…と、思いながら立った瞬間、立ちくらみでその場に倒れてしまった。
私の体は悲鳴をあげているみたい…
モニターを確認する余裕はなくて、今の私は鍵を開ける事だけで必死だった。
『はい』
と、開けると受け止められない光景が目に入った。