先輩と後輩の関係。
台所からベッドに移動した。
別れる前に座っていた位置と何一つ変わらなかった。
舜くんはベットの背もたれに寄っ掛かり…私は舜くんの足元にいるこの感じ。
懐かしい。
私が求めていた光景かもしれない。
たったの4ヶ月前だけど、長すぎた4か月だったな。
もう、この4ヶ月のことは一生味わいたくない…
『体調はどう?』
「元気」
『もう全部治ったの?』
「だいたい治った」
『何で仕事辞めちゃったの?』
「実家が美容院で、手伝って欲しいって言われて…」
『凛のせいだと思ってた』
「何で?」
『顔が見たくなくて…』
「むしろ見たいけど」
『安心した』
そう言って、笑うと近づいてきてキスをしてきた。
この人のキスは一度で終わらないらしい…
いくらされても嬉しいからいいけど。
「凛は元気?」
『舜くんに会ったから元気』
「元気でいてもらわないと困るよ」
『舜くんもね』
舜くんの胸に飛び込んで抱きしめてもらっているうちに眠くなってしまい、いつの間にか寝てしまっていた。
途中で不安になり、ハッとして起きたけど…隣には舜くんが口を開けて寝ていた。
昨日の出来事は夢ではなかった…
今回ばかりは幸せになっていいということかな。
寝ている舜くんが愛おしくて、ほっぺにキスをした。
もちろん、反応はなしだけど…幸せすぎる光景だった。
『起きてもいなくならないでね』
と、
呟きながら再び眠りについた。