先輩と後輩の関係。
何も考えないでトイレに行ってしまったせいで、橘先輩とトイレで会ってしまった。
え、今も座って飲んでた気がするんだけど…
私のただの錯覚だったのだろうか。
『あ、先輩。お疲れ様です』
急に現れたから、なんて言ったらいいかわからず…変に動揺してしまってあたふたしてしまった。
「何企んでんの」
『別に企みなんて…』
「あっそ」
そう言って、橘先輩は戻って行き…私はトイレに入った。
何が、企みなの?
言ってる事がわけわからず…ただ、イラついた。
自分が企みだと思っているだけで、私は何もない。
私はいろいろ限界でトイレから戻るタイミングで先輩に『帰ります』と言ってお先に帰らせてもらった。
龍星と柚香は楽しそうだったから帰り道にLINEで報告。
ひと足先にお店を出て、駅の方向へ歩いた。
『なんか疲れちゃったな』
と、
大きなため息をついて歩いていた。
寒いし、酔いも回ってきていて、自然に駅の改札方面ではなく、タクシー乗り場に体が動いていた。
『タクシーで帰ろう〜』