先輩と後輩の関係。
テーブルの上は、缶ビールの空き缶で溢れている。
『1本、2本…3本、4本、5本…6本目を開ける…』
『開けてもいいですか…神様〜』
と、天井に向かって言うといいよという声が聞こえたから即開ける。
先輩のLINEでムカつきすぎて…この短時間で2本も空けてしまった。
ただの飲み過ぎだよね…
流石に6本目で終わらせにしようかな。
何て、考えていると突然家のチャイムが鳴った。
『誰?』
一瞬で、酔いが覚める。
こんな時間に誰?
こんな時間にチャイムを押すなんて非常識じゃない?
だって、11時過ぎだよ?
私はスマホを握りしめながら、インターフォンのモニターに行くとまさかの「先輩」だった。
は?
来るなんて馬鹿なんじゃないの…
私は急いで無視していたLINEを開くと「じゃ、俺が行く」と書いてあった。
見れば良かった。
と、後悔してる間にもう一度チャイムが鳴った。
仕方なく玄関へ向かい、開けたものの『体調悪いから帰って』と仮病を使って断った。