不器用な私が君に恋する話。
そう、青井はカッコよくて、背も高くて、成績も学年トップで、サッカー部の主将だったんだ。
それでいて……優しい。
これは中学から一緒の私が言うんだから間違いない。
「でも好きなとこ、本当はそれだけじゃないでしょ?りおはミーハーって感じじゃないもの。」
「えっ、何、さゆちー鋭い……」
「見くびらないでよ、どれだけりおと一緒にいると思ってるの」
そんな嬉しいことを言ってくれるさゆちー。
「さゆちー……!!大好きー!!!」
「うわ、抱きつかないでよ暑苦しい」
青井の好きなところなんて、なんだか恥ずかしくてさゆちーにすらまだ言えていない。
いつか聞いてもらいたいなーって思ったり。
……でもやっぱ恥ずかしい!