優しい犯罪





相方が重い口を開けようとすると、面白いように何かが起こる。



俺らは、開かずの間をこじ開けようとしているのかもしれない。






飛び起きた少女に駆け寄ると、自分の手のひらと俺と周りの景色を見て、深いため息を吐いた。




「良かった…」


「いやいや。それはこっちのセリフだよ。俺の言ったこと守らなかっただろ」



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