優しい犯罪

5-2





おじさんの家に来て、もう一週間が経とうとしている。



体の痣も痛みもなくなってきて、唯一顔の傷がまだ消えないだけ。


大きいガーゼから絆創膏に変わったから、もう大丈夫だとおじさんは言ってくれた。





この家にも慣れて、本当の家に帰る現実が段々と想像できなくなっていることに、少しの怖さはあるけど、

このまま家に帰ることなく過ごせれば、この上ない幸せになる。


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