優しい犯罪



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「俺ら、そろそろかもな」


「何でそんなこと言うんだよ。まだ調べること、沢山あるだろ?俺もまだ調べきれてない資料があるんだけど。もっと奥深くまで掘らないと見えない」


「無理はしないでよ。ちょっとのミスで捕まるかも」




俺が居ない間に警察が来てから、いつ捕まるか怯えながら過ごしている。


優衣には言ってないけど、もう捜査は手を広げているだろうし、戸籍がなくても優衣があの家に住んでいたことは、いずれ判明する。



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