優しい犯罪

6-1





インターホンが鳴って、すぐに扉を何度も叩く音が聞こえた。




「はいはいはい…」




少し面倒くさそうに立ち上がって、玄関の扉を開けたおじさん。



何も考えていなかった。


勘づいていたことがあったのに、それも忘れておじさんとの時間を楽しんでいたなんて。


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