優しい犯罪




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首と足を支えてソファに横たえると、深い眠りに入って起きようともしない。





顔は傷だらけだし消毒のことも不思議がっていたこの少女は、やたら母親のことを気にしている。


家は物置だと言うし、俺が近づくと小刻みに震えている。



単に男の人が怖いのかと思ったけど、俺の家に着いてから普通の少女ではないのは確実だった。





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