優しい犯罪





俺の冷や汗も止まらない。




「いや、それは…ごめん。でも、色々おかしいだろ?」


「帰してください。家に」


「あの物置にか?誰が帰すと思う?俺も捕まるし、あんたも元の苦しい生活に戻るんだぞ?」


「苦しくない…です。大丈夫です」


「大丈夫じゃないだろ。それにご飯作ったから、それだけでも食べれば?」




お互いに震えながら説得し合い、何とか引き止めに成功した。


ご飯も作ったことだし、渋々ではあったけど。




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