優しい犯罪

7-2





灰色の四角い建物、高くそびえ立つフェンス。


時々聞こえてくる、看守の叱り声。




街は穏やかに時間が過ぎていくのに、この空間だけ時間が止まっているみたい。



規則正しい生活に行動。



良いことをしたら褒められて、悪いことをしたら罰を与える。




「…褒められるだけ、マシじゃない?」




私は良いことをしても褒められなかったからな。


何をしても叩かれてたし。


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