優しい犯罪





我ながら良いことを言ったと思う。


でも本当にそう思うから。



今度は私が暗号を話してしまったのか、おじさんはしばらく固まると私を見て目を丸くしていた。



するとすぐに笑い出して、痣が痛まないように私の頭にふんわりと手を乗せた。



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