貴方とは、もう御免。
待って。待って。待って!!
おかしい。おかしい。おかしい。
怖い!怖い!怖い!
私、、なんかの幻覚でも見ている??
「おい!そこのお前ー!!早く並べ!入学式始まるぞ!ボーッとしてんな!」
スーツを着た、いかにも体育会系の男の人から怒号が飛んできて反射的に、「はい!」と返事をしてしまう。
廊下の窓にパッと目をやると、反射した
若かりし頃の私の姿が映っている。
え…若い… なにこのシワひとつない綺麗な肌……
パニックの中、それが私の第一声だった。
てか、まてよ……
咄嗟に自分の下に目をやると
うっわー!!やっぱりスカート履いてるー!!!
結婚して子供を産んでからというもの
毎日必死でお洒落なんかする余裕もなく、
動きやすいパンツスタイルが常に私の定番だった。
スカートなんてもう、最後にいつ履いたんだろう…