貴方とは、もう御免。
新しいピカピカの制服を着た若い子達が
ゾロゾロと列をつくり、
体育館までの道のりを歩いていく。
いや、今は私も若いのか。
キュッ、キュッ、と体育館の床にシューズのいい音が鳴り響く。
わ〜!懐かしいな〜、この感じ!
やけにリアルだなーこの夢。
さっきまでは楽観的に楽しもうなんて思っていたけど
早く目を覚まさないと
莉緒の結婚式にしっかり参列できないよ…
と焦り始めていた。
「えー……、ここで校長挨拶。八木沼校長、お願いします。」
、、、八木沼? そうだ、八木沼校長先生!!
八木沼校長は、女性の校長先生で
直接的な関わりは1度も無かったけど、
女性なのにとてもパワフルな印象でよく覚えていた。
…となると
あれっ、さっき私に怒号を飛ばしてきたあの男の人って担任の橋本じゃん!
次々と記憶が蘇ってくる。こわい。本当にリアルだ。