貴方とは、もう御免。
うっわー、そうだ。思い出した。
あいつ新入生代表の答辞をやったんだ。
それで私は愚かにも一目で恋に落ちた。
いや私だけでなく学校の大半の女の子が恋に落ちた。
「本日は私達新入生の為にこのような盛大な式を挙げて頂き誠にありがとうございます。、、、____ 」
……なっにが、盛大な式を挙げて頂き〜だよ!
ついさっきまでお前の娘の盛大な式が挙がってたんだよ。
しかしほんっと、相変わらず憎たらしいくらい顔が整ってるな。もはやそんな所でさえ気持ち悪い。
ヒソヒソヒソ
新入生代表があまりにもイケメンなもんで
体育館中が一気にざわめく。
いや、私は騙されない。もう騙されないぞ。
お前のせいでこっちは散々な結婚生活だったんだ。
夢の中でまで会いたくないんだよ。