貴方とは、もう御免。

「引っ込めー!!!話が長いんだよ!!!!」

どうせ夢だと、私はありったけの声で叫んでやった。


シーン、と一瞬で場が凍りついたと思った瞬間、
会場中の皆がザワつき
今度はヒソヒソと私に向かって痛い視線を向ける。

えっ。あれ。夢だよね、これ。

「おい!お前正気か?!大丈夫か?!」 と
体育会系コワモテの担任橋本が保健室の先生を連れ慌てて走ってきて

「とりあえずお前、式が終わるまで一旦保健室で休んでろ!」 と私を促す。

あれれ、なにこれ夢であってるよね?大丈夫だよね?
なんか今、人生で一番恥ずかしくて消えたいかも。

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